イギリス ラムズゲート ホストファーザー

United_Kingdom イギリス ヨーロッパ 旅行 短期留学
イギリス南東部で短期ホームステイ。オランダ、ベルギー、フランスへの寄り道付き初海外渡航。1987年12月から1988年1月に訪問。

語学学校初日。マイペースで過ごすホストマザーに痺れを切らし、「そろそろ出発したいんだけど」と訴えた。彼女は私を二階の窓辺に連れて行き、外に見える目印と地図を指さしながら道を教えてくれた。「いってらっしゃーい!」

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この研修旅行の説明会では、ホームステイ経験者の話を聞かせて貰っていた。学校までの送迎が付くとのことだったが、彼女の行先は車社会のアメリカ。話が違うのも当然だ。私も確認しておくべきところを、お客様気分で送って貰うのが当たり前だと思い込んでいた。

普通に歩けば20分の距離を、走りに走って10分強、遅刻は5分程度で何とか辿り着いた。校門前では先生が心配そうに待っていてくれた。ゴメンナサイ。私と同じような遅刻者が他に三人も居た。一方、送迎して貰っている幸運な者も居た。

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という感じで始まった徒歩での登下校だが、朝は夜が明け切ってから出て、夜は陽が落ちる前に帰宅していたし、寒かったが雨に降られることもなく、気兼ねなく寄り道出来るので結果的に正解だった。

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しかし、学校主催のクリスマスパーティーの日、深夜に住宅街を一人とぼとぼ歩くのは治安的にどうなのかと思った。そこで、ホストマザーに「もし自転車があったら貸して」。すると、物置から自転車が出て来た――私の狙いとは裏腹に。ところが、サドルの位置がやたらと高く、足が地面に着かない。家族は妹ちゃんを除いて180cm前後の長身揃い。「乗れそうにないので、やっぱり歩いて行きます……」と悲しげに呟く私。そこでホストファーザーがやっと、「じゃあ車で送ってあげるよ」。うん、実はその言葉を待っていたんだwww まあ、帰り道は結局歩くしかないのだが、往路だけでも十分有難い。そこが駐車場のごとく、常に家の前に停められていたミニクーパーに乗せられ出発。

一家の大黒柱とは夕食の時間帯も合わず、ラムズゲートを発つ時も不在のため、きちんと挨拶することが出来なかった。話せば優しげな御方だったが、交流らしい交流はこれくらい。

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ファミリーが何処かに連れて行ってくれるようなイベントは無し。我が仲間内で非常に稀だったのも、「アメリカでのホームステイ体験談」との違い。

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ちなみに、ホストシスターとして15歳の姉もいたが、学校に遊びにと忙しく、ファーザー以上に顔を合わせる頻度が少なかった。

posted on January 9, 2005
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