イタリア~イギリス ストライキ

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イタリアの首都ローマとイギリスの首都ロンドンを起点に、有名観光スポットを巡る旅。ローマからロンドンに移動する際にトラブルが。1994年1月訪問。

イギリスへ移動する日は、朝七時にホテルを出発。客は私達二人のみで、片言英語の現地係員が自家用車で送ってくれた。空港では他の航空会社のカウンターは大行列なのに、私達が利用するアリタリア航空の一画だけが閑散としている。国内最大手だから係員も多く、手続きがスムーズに済むから人だかりにならないのだろう、と思った。

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現地係員のニイサンに指示され、ロビーの片隅で待つこと20分。彼がやっと戻って来て開口一番、「ストライキ」。固まっている私達に、Do you understand? ――ええ、その単語は通じているし理解出来ましたよ。ただ、その事実を受け入れられないんだよ……orz

彼はイタリア語で一人呟き、再び何処かに消えた。状況を掴むにも、勝手に動き回るわけにもいかず立ち往生。更に待つこと一時間余り。ニイサンに連れられて行ったのは、イギリスの航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズのカウンター。追加料金無しでチケットを振り替えて貰った。何だかよく分からないが、ニイサン、この便を抑えてくれてブラヴォーだよ! グラッチェ、グラッチェ! そう感謝の言葉を繰り返すと、彼もほっとしたような満足気な笑みを浮かべ、余計な仕事で時間を費やしたのを取り戻すべく、長い足をフル回転させて去って行った。

結局、9時50分の予定が、三時間遅れの12時40分にイタリアを発つことになり、全ての予定が狂った。後で知ったことに、このアリタリアはかなり頻繁にストライキをするらしい(時が流れた2008年8月、ついに経営破綻して会社更生手続きに入った。その後民営化され、状況も落ち着いたようだ)。しかし、何故この日なんだ、アリタリア……!

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ブリティッシュ・エアウェイズ様に運んで貰い、イギリス・ロンドンに到着。現地係員と無事合流し、ロンドンの黒タクシーでホテルへ移動。

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滞在先のノボテル・ホテルがある、ハマースミス駅界隈。

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ロンドンでの時間が削られたのを理由に、格安旅行に付き物だが翌日の半日観光ツアーをキャンセル。慌ただしくホテルを飛び出し、ピカデリーサーカス近辺を散策。ステーキ店でイギリス名物のキドニーパイを食べ、ロンドン一日目が終了。

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名所巡りは翌日以降、メイン観光の合間に。国会議事堂の正式名称はウエストミンスター宮殿。ビッグ・ベンは時計台の鐘の愛称。

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ウェストミンスター寺院。英国王室の戴冠式や結婚式が行われる。歴代国王の墓碑も多数。

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大英博物館。古代エジプトのミイラ、ロゼッタ・ストーンなどを鑑賞。小冊子を購入。

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posted on July 10, 2005
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