フランス パリ オランジュリー美術館

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オーストリアからドイツ、リヒテンシュタイン、スイス、フランスへとヨーロッパを主にバスで横断する旅。フランスの首都パリにて美術館巡りで、オランジュリー美術館へ。1996年9月訪問。

オランジュリー美術館の見所は、クロード・モネの「睡蓮 Nympheas」の連作のみを展示した部屋。楕円形の広い部屋の壁に横長の睡蓮の絵が四枚あり、それが二室、合計で八枚の睡蓮が飾られている。

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パンフレットより。

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月面歩行パフォーマンス。

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パリ到着時にホテルのチェックインで行き違いがあったらしく、添乗員氏が流暢なフランス語で対抗する、という事件があった。それまではドイツ語圏だったため相手に合わせてか簡単な英語しか聞こえて来なかったが、垂れ目で細身な外見からの印象とも違い、実は物凄く頼れる人だったんだ! と皆の見る目が明らかに変化。

パリ二日目の朝に添乗員氏が「今日はモンマルトル辺りで夕食にしようと思っているのですが、一緒に行ってみようという方はいますか?」と言ったのは、雑談がてら皆の予定を探り、人数を試算してのことだろう。ホテル内ではロビーのラウンジで簡単な食事しか取れず、最も近い中華街で徒歩十分。前日の夕食は部屋に篭って持参の日本食や煎餅で凌いだ人(=ジュネーヴの五百円ババア)も居たらしいので、そのような客数名への配慮も含めて。

しかし、彼の流暢なフランス語をもってモンマルトルを案内して貰うのも良いな、と思ったのは皆同じだった。何度もパリに来ているというプチセレブな夫婦、別行動を好みそうな大学生、五百円ババアも相変わらずの仏頂面で前を見据えたまま、何とツアー総勢43名のうち38名もが手を挙げてしまったから、さあ大変! 流石に人数が多過ぎて、添乗員氏の目が泳いでる……。

私と相方はその企画に後ろ髪を引かれながらも、予め練ってあった計画通りにパリでの三日間を満喫。そしてツアーの再集合場所へ戻ると、疲れ切った表情の添乗員氏が。原因は簡単に想像が付く。「結局、何人で行ったんですか」と尋ねると、返って来たのは「ハハハ」という力の抜けた苦笑い。若干の辞退者が出たものの、ツアーの四分の三に当たる30名以上は参加したようだ。ともかく、前夜のことはあまり思い出したくないのか、それ以上語って貰えなかった。

周囲の客達の話も総合すると、メトロを乗り継いでモンマルトル方面に行って、ごく普通のセットメニューを食べたのだとか。添乗員氏の善意で連れて行って貰った筈なのに、不満気な口ぶりである。でも、一度に大勢の席を確保出来るレストランとなれば、いつもツアーで使っているような店しかなかったのだろう。添乗員氏の株も急降下。合掌。

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JL416便夕食。メインは海老の甘味ソース、または牛肉照焼丼。

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到着前の朝食。

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最後に、私自身のプチ悲劇。初めての海外旅行から使い続けていたスーツケースが壊れ、成田空港ですぐに補償金15,000円を受け取ったが、壊れたのが車輪だったので引き摺って帰るのにかなり難儀した。旅行開始早々に貰った旅程変更補償金に、物損補償金。計らずして二種類の補償金を手にしたものの、それらはあっという間に別の目的で使い果たしてしまった。

fin.

posted on May 19, 2006
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