夜は演奏あり、歌あり、曲芸ありのハンガリー民族舞踊(フォークロア)ショーを見ながら、名物料理グヤーシュと飲み放題の白ワイン。
白ワインは美味しいが料理は、というパターンが多かったな、この旅行。
自分土産は世界三大貴腐ワインの一つ、ハンガリーが誇るトカイワイン。
ハンガリーの名産であるスパイスのパプリカは、土産物屋でも可愛らしい小瓶に入ったものを多く見掛ける。私は女性向けの土産に購入したが、ちょっと失敗だったように思う。
と言うのは、パプリカを渡す際、どのような料理に使うのかを訊かれる頻度がかなり高かった。おまけに、日本のスーパーで見掛けるような小瓶ではなく缶詰サイズ。料理に対しての探究心がありそうな人でなければ、使い切るのは難しいかも。料理センスのない私は、トマト風味の料理に使うくらいしか思い浮かばなかった。ちなみにハンガリーでは、コンソメスープに振り掛けたりなど、塩や胡椒の代わり、またはスープに浮かべる彩りにと多用する。
マダム三人衆も出発ぎりぎりまで大量に買い物をし、ホテルのホールでそれらをスーツケースに詰め込む作業を延々と行って、ホテルのスタッフに笑われていた。その時に伯母の荷物の全容を初めて見たのだが、日本茶の未開封ペットボトルがまだ数本も。もう帰国するだけなのに。
所持金も時間も残り少なくなり、昼食は市場で買ったバナナとオレンジのみ。ひもじいままに空港に向かい、四人の小銭を掻き集めてパウンドケーキ二個を分け合って食べた。そこで伯母がツアー仲間の荷物を預かったは良いがなかなか帰って来なくて身動き取れず、空港内は殆ど探索出来なかった。その大きな荷物の中身がドイツのマイセン焼きだったので、箱に蹴りを入れてやろうかと。
帰国はフランス・パリ経由。やっとありつけたエールフランスの機内食。
fin.