香港から大陸を横断してポルトガル、最終目的地のイギリス・ロンドンへ向かい――これが終わりなのか、終わりではないのか、その後が気になるところでゴールする。マカオのカジノに嵌る様子、インドのあたりが面白い。東南アジアやパリでの停滞ぶりは、作者に引き摺られるように読んでいる側もすっきりせず。1970年代前半の旅の記録でありながら、長く読み続けられている名作。全六巻。セールにより各巻300円前後で購入出来た。紙版からの買い替え。
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!
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