宮沢賢治は童話作家にして、詩人、農業指導者、教鞭も執った教育者でもある。天文、気象、地理、歴史、哲学、宗教、化学、園芸、生物、美術、音楽など、あらゆる分野に詳しく、その功績を展示しているのが宮沢賢治記念館。
「よだかの星」彫刻碑。
館内では各資料にパネル、賢治が愛用していたセロ(チェロ)の実物が展示されていたり、作曲した音楽を聴いたりと、彼が扱った分野が幅広いので見応えがあって飽きさせない。「セロ弾きのゴーシュ」や「風の又三郎」など、紙芝居風の映像にしたものをモニターで個々好き好きに観ることも出来る。一つの作品が十数分あるので、予想よりも見学時間が必要だった。
建物裏手には鬱蒼とした森が広がっている。詩と童話の道、タネリの道、星めぐりの道、よだかの道、ふくろうの道など、縁の名が付いた散策路があり、最も短いポランの道から丘を下った。
ポランの道を抜けると、宮沢賢治イーハトーブ館に出る。宮沢賢治記念館からは、写真を撮りながらゆっくり歩いて20分くらい。パネル展が主で、土産物類が充実している。