ホテル内レストランで夕食を取ってから部屋で一休みし、オヤジ共が廊下やロビーに居ないのを確認してから、飲み直そうとレストランに戻った。しかし、夜九時迄の営業の筈が、まだ八時前なのに閉まっている。滞在客全員が食事を済ませたため、早々に店終いしたらしい。
その代わりにと、ロビーで飲ませてくれた。スタッフに見守られながら飲むビールはあまり飲んだ気がしなかったが、サービスにピーナツ皿まで持って来てくれて、何だかほのぼのとした雰囲気。尚、レストランのバーには実のところカクテルもワインも無く、瓶やグラスが仰々しく飾られているだけであったという。
その頃――オヤジ共はサムナンさんを強引に誘ってカラオケ・スナックへ繰り出し、更にはサムナンさんの自宅にまで押し掛け、彼の奥様や一歳児の迷惑も顧みず深夜まで大騒ぎしていたらしい。道理でホテルが静かだったわけだ。
そして翌朝。前日からオヤジ共が煩く注文を付けていた通り、彼等が持参した米と醤油で作られたお粥がメインとして給仕された。オーナーが中国人で中華料理も作るレストランだったため、お粥を作って貰うこと自体には問題無かったものの、私はちょっと興醒め。むしろ大迷惑!
我侭オヤジにも超笑顔な従業員さん達。誰が教えたのか「慎吾ママ」の「おっはー」で。
シェムリアップ国際空港を九時半に出発する筈の飛行機は予定時刻を過ぎてから10分後に現れ、出発も40分遅れた。私達がシェムリアップに来るのに利用した便がそのままバンコクに折り返すようになっていて、思い返せばその時もバンコクで待たされたのだった。
トイレの貼り紙がリアルw
ロイヤル・カンボジア航空機。
私達は往路と同じ、バンコク・エアウェイズ。
長方形の巨大池、西バライ。