世界遺産にも指定されている天壇は、1420年に建設された中国最大の祭祀建造物。中国古来の宇宙観で、上から天上界、人間界、地獄界の三層になっている。


階段や石畳、手摺りの数は、「皇帝の数字」の9かその倍数。

圜丘壇(かんきゅうだん)の中央には、円形の天心石。皇帝が豊作を祈願して天に祈りを捧げるために声を出すと、欄干に反響して青空と話しているようにこだまするらしい。が、人が多過ぎて、試すどころではなかった。

声が反響する欄干。後方に塔が二つ。手前が皇窮宇、奥に祈年殿。


1530年に完成した皇弓宇(こうきゅうう)には、歴代皇帝の位牌が安置されている。回音壁という円形の塀に囲まれており、壁に小声でささやくと、半周向こうでもその声を聞くことが出来る程響く。あちこちで声をあげて音を確かめている観光客がいた。


九?柏。

皇弓宇を後にし、丹陛橋を進む。

