第四回廊から最後の門を抜けると、72基の小ストゥーパが円壇の上に規則正しく並んでいる。三層になった円壇の中央には、遺跡の中心となる大ストゥーパ。
しかし、とにかく人が多い。外国からの観光客よりも、地元の人、特に修学旅行や遠足の子供のグループが目立つ。ストゥーパにもたれて寛いだり、広い場所では立ち話をしていたりで、まともに前に進めない。写真を撮るのも一苦労。とにかくもう、どこもかしこも雑然としている。
遺跡への階段を上る度に過去の災いを削ぎ落とし、不安定な俗界、安定した賢者、そして無の世界へ続く――とのことだが、それとは逆に、上層へ行く程に賑やか過ぎて、敬虔とか平穏という言葉とは縁遠くなるような。
私達も撮ってー、ってw