1616年に建造されたスルタンアフメット・ジャーミィは、内部を彩る青いタイルからブルーモスクという愛称で知られるイスラム寺院。六本の塔と大ドーム、四つの副ドーム、30の小ドーム屋根が付いている。
中庭。
他のモスクと同様に正面区画は信者しか立ち入れず、観光客は柵の外から見学するようになっていた。モスクによってはフロアが男女に分けられ、女性用フロアは回廊や二階だったり、玄関から区別されていたりも。
観光客エリアとは画した祈りの空間は、別世界のように静寂が広がっている。
立ち上がる。
また座る。
また立ち上がる。という動作を繰り返す。
イスラム文化圏の注意事項として、アラビア半島辺りほど厳しくはないが、トルコでもなるべく肌や身体のラインを見せないような服装を心掛けなくてはならない。また、モスクに入場する際は靴を脱いで裸足になり、靴はビニール袋などを持参して収納するか、玄関に置いたままにしておく。
ツアー面々の毎日の服装を見ていると、ショートパンツ姿のお嬢さん、ストッキングに短めのスカートの妙齢の女性などがいたが、ガイド氏が連日注意していたのと、帰国日の飛行機対策もあって殆どが長ズボンで長袖の上着も持参し、問題をクリアしているように思えた。が、足止めを食らい、係員に腰布を巻きつけられてしまう女の子もいた。「何でー!?」と絶叫していたが、足のラインがモロに出るレギンスやトレンカは――肌が隠れれば良いというものではございません。