「バーデン」とは「温泉」という意味で、バーデンバーデンは温泉保養地として名高い。長期滞在しても飽きないよう各種施設が揃っているが、有名ブランド店やフォーマル・ウェアが基本となる店が多い。
リヒンターラー通りと教会。
劇場。
公園の巨大チェスに興じる人々。
有名クアハウス(温泉施設)のうち、古代ローマのカラカラ帝も湯治に来たというカラカラ浴場に行ってみた。
カラカラ浴場は水着着用。室内外に七種類のプールとサウナがある。広くて浅いプールは日本の岩風呂のような趣きで、日本人が好みそうな熱めの温度。他には水風呂、子供が浮き輪で泳いでいるような回遊プールもあったりと様々。客層は老年欧米人が多く、決まった時間に医師が巡回して、温泉の入り方の指導もしている。
街に到着したのが午後四時過ぎと遅く、ツアー単位での夕食時間が決まっていたこともあって、二時間だけ利用してホテルに戻った。温泉の街にせっかく来たのに、ずっとホテル内で休憩していた人も多かったらしい。カラカラ浴場では数人としか会わなかった。
もう一つの有名クアハウス、フリードリヒス浴場は水着不要。言い換えれば、水着不可、全裸。しかも、週に何度かは時間限定で男女混浴の日がある。私達が街に居た日はガイドブックによれば混浴ではなかったのに、フリードリヒス浴場に行った実年ご夫婦に聞くと混浴だったとか。私達は水着NGという時点で却下していたが、カラカラ浴場にしておいて良かった……。