ハンガリー西部にあるパンノンハルマの町外れの丘に建つ、ベネディクト派のパンノンハルマ修道院。996年に創設され、ちょうど千年経った1996年に世界遺産に登録された。
一時間の英語ガイドツアーで内部を見学。しかし、ウィーンでの昼食レストラン事件に加え、国境でも長時間の足止めを食らい、到着したのは予約時間を大幅に過ぎ、閉館まで一時間を切った頃。にも関わらず、清貧と貞潔を旨とした修道院の修道院の方々は流石、穏やかな表情を浮かべて私達一行を迎えて下さった。
後期ロマネスク様式の建物にも見るべき点が多くあるが、他には礼拝堂のパイプオルガンや聖母子像、美術類、そして30万冊もの蔵書を誇る古文書館が特に自慢。現地マジャル語に関する史料、18-19世紀に作られた地球儀などを見せて貰う。
最後に修道士さんが「PAX」という文字が入ったコイン大の手作りプレートを、私達一人ずつ丁寧に手渡してくれた。PAXとはPEACE=平和を意味する。
裏面には「パンノンハルマ」の文字。