大聖堂と法皇の館を結ぶ昇降盤の扉を開けると、マルチェロが降りて来る。
マルチェロ 「……これはこれは。どこかで お会いした事が ありましたかな?」
ククール 「……いい加減にしろ。オレの顔まで忘れたのかよ!」
マルチェロ 「ああ そうだった。規律違反のあまりの多さに 修道院を追い出されたククール。たしか……そう。そんな名前だったかな? おやおや 怖い怖い。ほんの冗談ですよ。気分を害したなら失敬。」
マルチェロは昇降盤から降りて、更に、
マルチェロ 「……さてと。私にはこれより 法皇様の警護の兵を選ぶという仕事がある。気楽な旅人と違って 遊んでいる時間はないのでね。このへんで失礼しよう。それではごきげんよう。神のご加護があらんことを。」
と、一礼して去る。
ククール一行も外へ出るが、扉付近にいる見張り達がマルチェロの悪口を言うのが聞こえる。
見張り 「まったく いい気なもんだ。辺境の修道院長ふぜいが 法皇様の護衛役だと? 本来なら名門貴族の出てある俺たちこそが その大役をおおせつかるはずなのに!」
見張りその二 「どうせわいろをはずんで うまく法皇様に取り入ったのさ。あいつのウワサは聞いてる。せいぜいいばらしとけよ。どうせあいつは番犬どまり。華々しい出世もここまでだ。金でどうこう出来るのは ここまでさ。あとは 生まれた身分が物を言う。」
見張り 「……おい!」
fin.
memo
ククール死亡時、ククールは登場せず終了後も蘇生しない。マルチェロの台詞は、以下の通り簡略化される。
「……これはこれは。どこかでお会いした事がありましたかな? おやおや 怖い怖い。ほんの冗談ですよ。気分を害したなら失敬。……さてと。私にはこれより 法皇様の警護の兵を選ぶという仕事がある。気楽な旅人と違って 遊んでいる時間はないのでね。このへんで失礼しよう。それではごきげんよう。神のご加護があらんことを。」
また、魔犬レオパルドが法皇の館フィールドに着地した後は見ることが出来なくなる。