アナ・カイ・タンガタのアナは洞窟、カイは食べる、タンガタは人という意味。つまりは「食人洞窟」。但し、骨が発見されたのは本当のようだが、実のところは牛などの家畜の骨らしい。
床に散らばる骨、と見せ掛けて石。
鮮やかに残る壁画。
夕方に差し掛かり、洞窟の中が余計に暗くなっていた上、海から吹き付ける風でガイドも聞き取り難いわ、肌寒いわで、早々に退散することになった。
アフ・ビナプでの見所は、アフの緻密な石組み。1-2メートル程の大きな石を組み合わせて造られるアフでも、ここのは36×4×3メートルとかなり大きい、というか長い。それが水一滴も通さない程に精密に作られている。何処からこの孤島に技術が伝わってきたのかは、未だに謎とのこと。
モアイ像は「モアイ倒し戦争(フリ・モアイ)」でことごとく倒され、今立っているのは修復されたものばかり。アフ・ビナプのモアイも全て倒され、砕け、地面に埋まっている。
草むらを縫って歩く場所が多く、草についた雨の雫で靴とズボンの裾をやられた。南緯27度と聞くと常に暖かいイメージがあるが、孤島の周囲には何も無いため、南極から吹く風が直接当たって肌寒い。