アンコール三聖山の一つ、プノン・バケンは標高60メートルで、アンコール遺跡群で最も高い場所にある。崖の上には、ヒンドゥー教系の小さな主祠堂と、経蔵や小祠堂が数十基。
遠くにアンコール・ワット。何百年も発見されたかったのにも納得の光景。
長方形の巨大池、西バライも見える。
夕日に照らされるアンコール・ワットを拝むのが目的だったが、午後から降った雨の影響もあり、太陽は厚い雲に覆われたまま。諦めて山を降りた。復路は最短距離の崖ではなく、象のタクシーのルートでもある迂回の多い登山道を通った。崖では岩や木の根が階段代わりで、濡れた岩で滑って肘を擦り剥く羽目になったし、時間が掛かっても登山道が良かったよ。
酸っぱ辛さと香草が程好く取り入れられたカンボジア料理。食事のテーブルはツアー単位で用意されているので、夕食もオヤジ三人衆と共に食すことになったわけだが、私以外の皆、香草が駄目だった。オヤジ共は食事の度に、日本で予め茹でておいた素麺、押し寿司、日本製ビール、日本酒などをテーブルに出して来る。でも、日本を発ってから何十時間? 猛暑に晒された鞄に仕舞いっ放しだった食料なんて、中りそうで怖い。何よりレストランに対して失礼だ。周囲にオヤジと同類と思われるのも迷惑だし、せっかくの料理が殆ど減らないという点でも困ってしまった。
翌日昼は街中のレストランにて。
二日目の夜も初日同様、ホテルのレストランでの夕食。
全部同じに見えるのはテーブルクロスの色のせいか、スープ鍋のせいか。