宇宙から見ることが出来る唯一の建造物で、世界遺産にも指定されている万里の長城。紀元前5世紀に北方騎馬民族の侵入を防ぐために築かれた城壁がその後どんどん拡張され、全長は7,300km以上に及ぶという。
私達が行ったのは、北京から最も近い八達嶺長城。とはいえ車で一時間以上掛かるため、オプショナル・ツアーを利用した。歩いて見学出来るように整備されている長城は北京郊外では三箇所あるが、八達嶺長城が一番で、ツアーで行くのも殆どがここらしい。
駐車場から十分離れた登り口までの道路は、物売りがかなりしつこく付きまとう。スカーフ10枚で100元の他、帽子までもが10個100元で売られていた。「長城」という文字が刺繍されている帽子とか、センスうんぬんの前に10個も要らん。別ツアーの男性客が、スカーフを100枚100元に値切ったと自慢気に話していた。1枚1元=15円のスカーフの質が気になる。
八達嶺長城では登り口で二手に分かれていて、緩やかな「女坂」と少しだけ急な「男坂」とがある。混雑ぶりが気になったが、私達も「女坂」を登り始めた。歩行距離は片道約330メートル。右から二つ目の見張り台が目標。
塀の外に砲台。
幅6-7メートルの通路は意外と広く感じられたが、110メートル毎にある見張り台の入口が狭いので、近くなると人溜りで詰まって足止め。テンポ良く歩けないので、予想外に疲れる。
やっと女坂クリア! と思えば、駱駝乗りサービスが待ち構えている。
休む間も無く、引き返す羽目に。