書店でアルバイト中の新は、抜群の記憶力を駆使して、客にまで頼られている。千早の姉、綾瀬千歳のグラビア水着写真集を見つけた。思わず、千早の水着姿を想像する新……
携帯電話を手に入れ、かるた会に向かう途中、村尾に会った。西日本予選が近いのに、村尾は練習する気がないらしい。新は練習場に一番乗りし、埼玉大会結果表の西田と太一の名前に目をやる。畳に座り、祖父の写真とかるたに一礼。
まだ早いって笑うやろか でも 友達が遠くでがんばってるんや 名人戦予選西日本代表を目指します
千早は競技線からどのくらい下がるかを考えながら、素振りを繰り返す。
三字の呼吸 四字の呼吸
しかし、若宮の残像が千早の取りを邪魔する。
呼吸が大事なのも 丁寧さがないとダメなのもわかる でも あの左手はどうやったら消えるの 速さ以外でどうやって
千早は成績が悪くて留年寸前。定期テスト直前にある吉野会大会は、太一のみ参加。東日本予選へのラストチャンスである。B級で準優勝二回でもA級に昇級可能だが、太一や西田が所属するかるた会では、優勝のみを昇級条件としている。
「勝つしかないなら そーするよ」
太一はB級二回戦も勝利。有力選手が集まるA級戦で、太一は新の姿を見つける。
駒野を先生役に勉強している千早は、部室を抜け出す。
駒野先生ごめんなさい 太一の応援に行ってきます ◇千早◇
memo
新が母に携帯電話を買って来て貰ったは良いが、ピンク色をチョイス。バイト先店長に弄られる新が面白過ぎる。翌年度の描写で吉野会大会の位置付けが重要であると認識したが、千早一年生時の戦績を覚えて無いな、と思ったら学業成績が悪くてストップを掛けられていたんだったかw
第6巻終了。表紙で太一と共に描かれた蔦の花言葉は「永遠の愛」「結婚」。袖で紹介されている歌は、第32首で印象的に演出された「たごのうらに」。四コマ漫画のネタは、千歳写真集を読み込む千早、西田姉と机くんの目、千早と胸毛太一。