第112首 みんなに助けられて戦いたいんだ

ちはやふる ちはやふる_高2 漫画
漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録。あらすじの記述あり。ネタばれあり注意。

夜11時。太一が修学旅行の宿舎に到着。原田先生が東日本代表になったと知り、喜ぶ千早。

「決定戦で おまえどっち 応援すんのかな」

太一は無表情のままで言うが、ピンと来ない様子の千早。

「すげーよな あいつ」

千早が西日本代表は新だと気付いて驚いているうち、太一の姿が消えていた。


修学旅行も終わり、部室で対戦する千早と太一。予選以来調子を崩している太一と、吉野会大会優勝の勢いのままの千早。千早が勝ったが、20枚もの大差がついた。

どうしたらいいのかわからない どうしたら元気づけられるかも…… でも 力を抜いたら 全力を出さなかったら 太一がかるたをやめてしまう気がして……

千早は新と連絡を取っていない。最年少代表だからと西田に電話を勧められるが、「また今度」と止める。太一は背中を向けたまま。

白波会の緊急ミーティングへ向かう千早と太一。太一が気乗りしていない様子に、千早は複雑。

会合は「名人誕生のための計画」で、A級選手は積極的に練習に参加するようにとのこと。原田は太一に、新の配列表を渡す。仮想新として戦って欲しいのだと言う。自分の配列を動かしても強い器用な太一だからこそ、原田も頼んでいるのだ。心中で嫌だ嫌だと叫びながら、断る太一。

「…… で…… できませんよ 他人の配置でいきなり取ったって練習台にはなりません 真似したって新みたいには取れません!」

それでも鬼気迫る勢いの原田。

「私を東日本代表にしたのは 君だろう!!」

東日本代表決勝は、原田と須藤の対戦だった。須藤は太一との賭けのことがあったので、突き指を言い訳に棄権したのだ。

「準決勝で善戦した坪口くんのがんばりもあるが 吉野会大会のきみの強さも 私を助けた 私は白波会のみんなに助けられて戦いたいんだ 助けられたほうが強くなるんだ!!」

太一はもう何も言い返せない。千早もその覚悟について行こうとする。

「先生 私も配列を覚えてきます 新の配列じゃなくて 周防名人の」

原田としては千早は不器用なので頼むつもりはなかったが、周防の名前が出たら別だ。


帰り道、千早は新に電話する。

「西日本代表 おめでとーーーーーう 新 白波会は全力で新を倒しにいくから 代表になって近江神宮に行くのは 絶対 原田先生だから 100パー負けない!! 絶対やっつける! 勝つのは原田先生!!」

ハイテンションで叫ぶ千早に、太一は「千早、しつこい」と突っ込みつつ、一言付け加えた。

「新も がんばれよ」

ちはやふる
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memo

修学旅行中に皆が始めた恋バナで、やっぱり期待されていない千早。あんなにずっと一緒にいる太一のことを、誰も突っ込まない。学校生活において部活動時間は極一部でしかないかもしれないけれど、目立つ二人が同じ部にいるのだから話題になっても不思議ではないだろうに。という感じで皆も千早自身もスルーと見せかけて、クラスの女子に纏わりつかれている太一に視線を向ける千早の構図に紅葉が。

posted on December 12, 2015
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