媽閣廟(マコウミュウ)はマカオ最古の道教寺院で、マカオという名前のルーツとされる。(2005年、世界遺産登録)
祭壇には果物、頭上には渦巻き状の巨大線香。
突然鳴らされた爆竹に驚き、逃げ惑う観光客。
ガイドの古さんに勧められ、御神籤を引いてみた。
内容については「古めかしい言い回しの中国語だから上手く説明出来ない」からと「占孕生男」だけ訳してくれたが、これは字面から私達でも想像付く。ちなみに、その結果は出ていないし予定もない。そもそも御神籤が解読出来ないのに、どうして「良く当たる」と言い切れるんだw
昼食は旅程に入っていなかったが、古さんお勧めのホテル・リスボアの飲茶レストランへ。スタッフが料理を載せたワゴンを押しているのを呼び止め、その料理が欲しければ貰うという簡単なシステム。初「飲茶」に勝手が分からずまごついていると、古さんがバランス良く選んでくれた。古さんはそのまま私達と一緒に少しずつ食べ、「後はごゆっくり」と席を立った。
そこで気になるのが昼食代。古さんも含めて割り勘か、チップ代わりに彼の分は奢りとするか。そもそも高級ホテルでの食事代が幾らなのか。不安になったところで、古さん再登場。食事を終えた旨を告げると、この店の焼き蕎麦を食べないなんて! と勝手に追加注文してしまった。いえ、だから満腹なんですってば。
実は、この間に彼は会計を済ませていて、後で代金を聞いても頑なに教えてくれなかった。香港止まりではなくマカオに来て、マカオ観光を楽しんでくれたことが嬉しいのでお金は要らない、その感謝の意味を込めて御馳走したかった、と言う。チップは弾んだつもりだが――彼は今もまだ、そんな気持ちを持ってガイド業をしているのだろうか。マカオは今や人気観光都市だけれども、古さんは変わらないでいて欲しい。