ベナレスは「Banaras」という英語名を日本語読みにしたもので、本来の発音ならばベナリースとなる。インドでの正式名称は「Varanasi」で、日本ではワーラーナシー、またはヴァーラーナースィーやヴァラナシで、バラナシと表記する書籍も多い。更には、巡礼の聖地として、カーシー Kashi という名前も持つ。
ガイドブック「地球の歩き方インド」の表記はバラーナス。この旅行記では旅行会社のパンフレット通り、ベナレス、アグラ、ジャイプールとする。にしても、分厚くて重い。
ホテルに到着して一休みする間を惜しみ、周辺の散策を開始。
しかし――視線が痛い。間口が1-2メートルしかないような小さな店が幾つも並び、それぞれ無言で視線だけを浴びせて来る。リクシャーが通りすがりに振り向いたまま、何十メートルも漕いで行く。観光客が多い街だし、日本人が珍しいわけでもなかろうに。勿論、目立つ格好や振る舞いをしていたわけでもない。本格的な観光を始める前から、何だかどっと疲労感が。
じっと見てんじゃねえ! 危ないから前見て漕げよ!!
ホテルに戻って休息。以下、車窓観光時の風景。
運んでいるのは乾燥させた牛糞。燃料として使う。
牛は犬猫並みに遭遇。