第79首 音のはしっこをつかまえる勝負

ちはやふる ちはやふる_高2 漫画
漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録。あらすじの記述あり。ネタばれあり注意。

大江に続き、千早まで怪我!? と立ち上がりかける太一だが、試合は続行。太一はお手つき。

……まずい だれ一人 波に乗れない 千早まで

千早の指は実は、ズキズキと痛みが続いている。ただの突き指ではない……?

ダメだ かなちゃんがくれた風を止めたらダメだ

若宮は運営の先生に見つかり、クイーンなのだからと最前列に誘導される。

どいつもこいつも…… 「励みになる子がきっとおるが」 「クイーンが見てくれたら みんながんばりますよ」 そんなわけあるか

ふと千早に目が行き、見たことがあると気になるが、相手に取られているのを見て、思い違いだと片付ける。

私を戦う相手と思っとる人間は ここにはおらん

理音が千早の怪我に気付き、動揺し始めた。千早は強気に攻めて行く。

いま痛いのは右手人差し指 私がずっとしてきたのは 右手中指で札の縁をはじく練習

そして驚く程の速さで抜いた。若宮もはっとする。

あっ 思い出した 去年 私の左下段の一字決まりを抜いた 確か 千早

千早は払った札を拾うだけでも指が痛い。

やろう 専任読手の音色を 音のはしっこをつかまえる勝負

千早が隠そうとしていても、隣に座る西田には分かる。気合を入れるべく腰を上げると、千早以外の仲間も偶然立ち上がっていた。皆揃って、両手で自らの頬をパンと叩く。太一は思う。

熱を 熱をくれるのは いつも 千早だった でも…… なんだろう この感じ…… 涌いてくる みぞおちの下の 熱い マグマみたいなの 知ってる この熱が 5人分の ”あきらめない”だ

ちはやふる
ちはやふる

memo

全国大会決勝、富士崎戦。千早が負傷。読まれたのは「なにしおわば」「やまがわに」「こころあてに」「ありあけの」「こぬひとを」「かぜをいたみ」「かささぎの」「あらざらん」「せをはやみ」。

posted on October 19, 2015
-

related entries