第106首 思いっきりやれるのはいましか

ちはやふる ちはやふる_高2 漫画
漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録。あらすじの記述あり。ネタばれあり注意。

修学旅行で観光中、何度も電話を掛ける千早。自宅にいた太一が、ついに応答。太一が39度の熱があると言うので、お大事にと電話を切る。ところが、翌日の東日本予選の出場者名簿に、太一の名前があることが判明。

ぬ け が け 太一~~~

白波会の練習場に、修学旅行に行った筈の太一が現れた。

「朝 体調悪かったから休んだ いまは治ったんで 練習しにきました」

原田の目の色が変わり、時間の限り二人で取ることに。


宿舎に入り、千早は皆に事態を報告。

「なんで? 私 太一が名人になりたいなんて 聞いたことないよ わかんないよ」

駒野は太一の気持ちが分かると言う。

「あいつの志望は医学部だし 来年のいまごろは部活どころじゃなくなるし 医学部にはいったらかるたどころじゃなくなる 冷静に考えたら いましか かるたを思いっきりやれるのは いましか……」

千早は旅行を楽しむどころではない。京都にいて、若宮を連想する。そして、携帯電話の画面に新の番号を出すが……


新は村尾と練習するも、吉野会大会以降は集中出来ていないと指摘される。

なんであんなこと言った? 「千早はべつに だれのでもないよな」 千早も太一も友達や なんであんなこと思った? 「なんで千早と戦ってんのが おれやない?」

小学校卒業式の日のボロアパートで、最後に泣いてしまった自分を思い出す。

じいちゃんが死んだときも かるたが取れんときも あの時間は宝物やったのに なんやろう このじりじりする気持ちは

新が自宅に帰ると、由宇が待っていた。新の両親が不在で、明日は大一番なのにカツ丼もカツカレーも作らないのかと、食事を持って来たのだ。新が暗い顔をしているので、勝ったらご褒美にかるた部に入ってあげるとも言う。

「…… な…… なんやしそのちっぽけなごほうび そんなんいらんわ 由宇がいちばんよく知ってるやろ? 名人になんのはじいちゃんとの約束で なんもごほうびなくても おれの夢や」

そこまで言って、新も気付く。由宇も安心して帰宅。一番知っている、と嬉しい言葉も貰った。


予選日当日。若宮の自宅に、周防が現れる。

「詩暢ちゃん 今年は テンション上げに行きませんか 一緒に」

ちはやふる
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memo

千早、修学旅行へ。千早から新への電話は繋がらなかったのではなく、結局掛けなかった? 会話の描写もないし、着信履歴を残していたら新が反応しているだろうし。

新は自分の黒さを自覚していた模様。新の「宝物」は、千早の「かるたがあるからまた会えるんじゃないの?」を元に三人で約束した、というのがそれに当たるのかな。千早の方は第7巻第40首の梨理華戦後に、かつて新に言われた「かるたの才能あると思うわ」を宝物にして来たと独白している。

太一の進学先について太一母が「医学部ならばK大かT大に行って欲しい」と発言。

posted on December 6, 2015
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