千早は三枚あった差が一枚に。西田が千早に、猪熊が元クイーンだと教えた時、千早の肩に触れたが力んでいなかった。千早にとってのクイーンは若宮だけ。
若宮の強さへの信頼が あいつをリラックスさせてる――…
でも、若宮は無敵ではない。先日、新に負けた。が、その新は、坪口に敗戦、驚く太一と千早。
新が負けた あの新が…… これだから かるたはわからない
原田先生は敗戦。しかし、勝利した村尾は、かなり疲れた様子。
響く…… 後々に…… これだから かるたは怖い
残り四枚、二枚ずつ持ち合って互角。千早と太一がそれぞれ敵陣から取った。白波会の教え。
勝っても負けても 力をくれる
千早が勝ちを決めたが、即寝。太一は運命戦となり、迷わず敵陣を攻めて勝利。
「てめえ~~ なんてかるた取ってんだよ やけっぱちでヤマはってんじゃねーぞ」
青筋を立てている須藤に、太一は真顔で答える。
「おれ…… もう 自陣が読まれるなんて楽観 しないですから」
須藤も呆れた様子。
これだから かるたはおもしろい――
memo
三話に渡って描かれた試合が終了。高校全国大会で強さを印象付けた新の敗戦に驚く周囲だが、新は広史さん相手に前年も負けているんだよね。「なにしおわば」「もろともに」「ちぎりきな」「よもすがら」と読まれ、「しのぶれど」で千早が勝利後、太一が運命戦で敵陣を抜いた札は「ゆうされば」。