九寨溝から黄龍までは、車で約三時間。朝六時半に出発し、川主寺という村にある宝石店での休憩を挟み、標高4,100メートル地点で一時停車。目の前に広がっていたのは、青い空に真っ白な雲海。バスの運転手さんは今までに60回は来ているが、五年ぶり二度目の、かなり珍しくて見事な景色なのだとか。
遠くに雪山が見える。
バスは相方曰く「何人たりとも抜かせぬ」という勢いで飛ばし続け、十時頃に黄龍に到着。麓にある華龍山荘というホテルにて、かなり早い昼食を取った。でも、乱暴な運転で車酔いした私は少し箸を付けたくらいで、ポットを二回もお代わりする程、一人で中国茶を啜っていた。
午前11時にハイキング開始。私達のツアーはロープウェイで上まで行き、各自のペースで四時間以内に下山するという計画。その後は飛行機に乗る予定なので、何が何でも時間厳守。制限時間を超える客は殆どいないと聞かされれば、一回りも二回りも年上のオバサマ方の中にあって、尚更負けるわけにはいかない。これはちょっとしたプレッシャー。
出口となるゲートを確認。ミニバスで2km移動。
現地係員さんに案内され、ロープウェイ乗り場へ。
とにかく頑張れ、自分!