ベナレスでの滞在先はホテル・ヒンドゥスタン・インターナショナル。
観光からホテルに戻ると、いつも決まった老スタッフが出迎えてくれた。彼は流暢な英語と片言の日本語を操り、ロビーにフロントにレストランにと、本来の担当部署が何処なのか惑わせてくれる程あちこち出没する。そして、私達と顔を合わせる度に観光の感想を求め、「歩き疲れた」「牛や猿が怖かった」などと伝えると「アリャリャーコリャリャー」と顔を顰めるので、私達は「アリャリャコリャリャおじさん」と呼んでいた。
食事時も殆ど彼が応対してくれるので、比較的気軽にリクエスト出来た。最初に白米を盛り、数種類のカレーを持って来るので選んで給仕して貰うスタイル。ホテル製のナンが絶品だと伝えると、籠いっぱいのお代わりを持って来てくれた。
食後のおつまみにと出された、スパイスのクミンシードと氷砂糖。コーヒーやデザートをサービスしてくれたりも。
カレーばかりでは飽きるだろうからと、中華あんかけ風ごはんなども登場。
ただ、コンチネンタル料理と称したホワイトソースをかけただけのものは美味しかったが、日本料理として出された白粥は味がしないし、カルカッタ(現コルカタ)生まれのアイスクリームは凍み豆腐のような口当たりで、おじさんが席を外した隙に食べ残して逃げる羽目に。
モザイクだらけですいません。さりげにセクハラな手は残しておきました。