第58首 いろんなものでできてるよ

ちはやふる ちはやふる_高2 漫画
漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録。あらすじの記述あり。ネタばれあり注意。

千早は燃えている。

「目標は日本一だよ 日本一っていうのは 一度もどこにも負けないってことだよ」

一方、西田驚愕。ヒョロの傍に姉がいる。最近出来た彼というのが、ヒョロらしい。

北央戦を前に花野が偵察で得た情報より、甘糟が太一に勝ち、駒野と大江なら誰でも勝てるから、それで三勝、と計算していることが分かる。勝ち星重視で、千早と西田は無視だ。それが強豪校の全力なのか、と千早は愕然。一方、三勝分と名指しされた三人は闘志を燃やす。

筑波はオーダーを提出する前にまた、大江の名前を自分に書き換えようとして怒られる。だって疲れ気味に見えた、でも試合の雰囲気に慣れて来た、などと言い訳する筑波に、太一がキレる。

「……わかった 今日からうちの部の男子部員において 『だって』と『でも』は禁止する!!」

千早はその理由を太一に問う。

「おれは小3から禁止されてる 母親の言うことにいろいろ疑問はあるけど 言い訳に自覚的になるのは悪くない」

感心する千早。太一の肩をぽんと一叩き。

「私 太一のお母さん 怖くてちょっと苦手だけど…… すごいねえ 太一の強いとこはお母さんがつくったんだねえ」

北央は自信を持って組んだオーダーで挑む筈が、実力が拮抗した者同士の対戦となる。ヒョロがわざと「占い」を外したのだ。

「…… 省エネってなんですか… うちは北央学園じゃないですか…… 大将が大将と当たって… 副将が副将と当たって… それで勝たなくてどうすんですか 東京でいちばん強いのは北央学園 なによりおれが それを見たいんだ!!」

立てつくヒョロを突き飛ばす甘糟。しかし、背後に皆が恐れるOB須藤登場。

「東京でいちばん強いのは北央学園? なに当然のこと言ってんの」

須藤は決勝の読手として来たのだった。ヒョロは須藤が来ることを知っていて、自身は部長なのに知らなかった甘糟。北央の持田先生は、甘糟がいつも手を抜きたがることを憂慮している。

瑞沢チームは宮内先生が作ってくれた襷をかけ、試合に臨む。心遣いに、揃って感謝の一礼。太一の対戦相手はヒョロ。お互いに勝ち切れずB級で、広島に京都と行く先々の大会で遭っていた。

うんざりするのに ホッともしていた あいつも自分を諦めない

太一は千早に言われたことを考える。

千早 おれはいろんなものでできてるよ おまえだってそうだろう?

両校全国大会を決めて消化試合の筈なのに、漂う緊迫感。須藤の、思ったよりずっと、深く響く声で始まる序歌。

ちはやふる
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memo

北央との決勝戦。第8巻四コマ漫画がなければ謎な組み合わせの、ヒョロと西田姉。年上彼女ってことですね。何歳で何やってるんだろう。学生や勤め人には見えないし、フリーターかまさかの本物のデザイナー? 太一母も今は医者夫人で専業主婦っぽいが、結婚前は何の仕事をしていたのだろう。かなりの教育ママだし、教員免許とか持っていそう。

第10巻終了。表紙は作中において重要な紅葉と共に描かれた二人。楓の花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」。袖で紹介されている「わたのはら・こ」は表紙に描かれた新に纏わる歌の一つだが、この巻では登場しない。巻末四コマ漫画のネタは、彼女持ちキャラ探し、経験者の余裕?な太一、千早とかなちゃんの彼氏タイプ。

posted on September 28, 2015
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