第115首 証明する義務がある

ちはやふる ちはやふる_高2 漫画
漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録。あらすじの記述あり。ネタばれあり注意。

新は自陣右を原田先生に狙わせて、他の三か所を拾う作戦。札を動かし、自陣右がだんだん薄くなって行く。皆が新の上手さに唸っている。

翠北会の北野先生が原田を嫌う理由は、31年前の出来事にある。牧野読手の読みで名人戦に向けて調子を崩したくないからと、原田が棄権して北野に勝ちを譲った。北野にとって牧野はマドンナだったのに、そのことを慰めた男と結婚してしまった。牧野は原田への恨みを忘れず、その後専任読手になるが。

猪熊は苦戦。「ちは」を送られて逆上。しかし、逢坂は高校生。猪熊の旧姓が千原だと知らないのだ。もう自分の時代ではない――

新の最終目標は周防なので、一字決まりは必ず取ると練習して来た。その結果の超加速。原田の確認ぶりを見て、新がまた札を動かす。千早はその柔軟さに驚く。自分がやったら絶対、原田に怒られる。

千早ちゃん 定位置は動かすな! 動かすときは理屈をつけなさい 動かさなければそれだけ取れるようになるから

原田も巧みに札を取っている。北野も見入る。

腕を極力動かさず 慣性をつけず 決まり字で 自由に 身体がよく動く若者には できんかるた…… 綿谷くんに勢いがあっても 差がつかない

新はまた速い取り。

でも メガネくん 君も 全部をその速さで取れるわけじゃないだろう? もう 長いこと「先生」なんだ 証明する義務があるんだ

「よし!! はいったあ!!」という雄叫びが上がり、一勝目は原田。その後、猪熊も二枚差で辛勝。両方ともベテランの勝利。

かるたは 若さでも 勢いでも ない

ここで原田が、二試合目の棄権を宣言。牧野読手に声を掛ける。

「3試合目は牧野さんの読みなんだろう? 私はいまは 2試合目の五十嵐さんより 牧野さんの読みのほうが好きなんだ」

涙を浮かべる牧野。しこりは解消されたが、原田の勝利に感服していた北野は一転激怒。

何もせずとも一勝貰った形の新は屈辱感でいっぱいだ。そんな新に、太一が見ている中、千早が近寄って何やら耳打ち。

ちはやふる
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memo

挑戦者決定戦、一試合目。回想で、26歳の原田先生が。北野先生は単純で面白いな。読まれたのは「かささぎの」「たかさごの」「めぐりあいて」「たまのおよ」「おぐらやま」「あきかぜに」「かぜそよぐ」。原田先生が一勝目を掴んだ札は「あいみての」。第21巻第111首で新が西日本代表を決めた札と同じなのは果たして偶然なのか。

posted on December 15, 2015
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