実の父であった先代王と実兄を暗殺して王位に付いたナラトゥ王が、1165年に建てたダマヤンヂー寺院。その罪滅ぼしのために最大かつ細かい装飾のものをということで建立していたところ、ナラトゥ王自身も暗殺されてしまったという。生前から評判の悪い王の意思を継ぐ者もおらず、パゴダの天辺が丸っこいまま、未完成となっている。
寺院の中は他と比べても陰鬱で、住み着いている蝙蝠が妙に甘ったるい臭気を発散している。あまり気にせずに写真を撮り捲っていると、ガイドさんが「幽霊が写ってたら教えて下さいね」。いわくつきということで、夜になると幽霊が出るという噂があるらしい。私には霊感がないせいか、とりあえず怪しいものは写っていないように見えるが。
愛用ガイドブックは今回も「地球の歩き方」。相方は「旅の指さし会話帳」購入。